第3回 Gaming exercise (Gex) プレイ後の猫背を修正したい時

はじめに。

Gex(Gaming exercise)とは、

ゲームをしている時に気になる症状に対して行う治療的体操の事である。

 

すごく久しぶりに紹介する今回の話題は、猫背。

猫背。専門的に言うと「胸椎の過剰な後弯」。元々脊柱には生理的湾曲(カーブ)がありますが、頭・顔の位置が前にずれていくと、それに釣られるように胸椎の上の方から曲がっていき(前屈)いわゆる猫背の状態になります。また、将来的に(といっても数十年後ですが)脊柱の変形を招くことにつながる可能性があります。胸椎は肋骨と関節をなしているため、姿勢の問題から、肋骨の可動性が低下して、心肺機能の低下などを招く恐れもあります。さらに、胸椎の後弯が増強することで首(頸椎)の変形、いわゆるストレートネックにつながる恐れもあります。その他諸々の問題につながる可能性がありますが長くなるので割愛。

 

このように、猫背はゲーム愛好家には身近な問題でありながら、放っておくと様々な障害につながります。姿勢をちゃんとするって大事ですな。

そんな問題を解消するための一つの手段として、今回のexerciseを紹介しましょう。

 

今回は、「僧帽筋の下部繊維」の体操をします。まず、僧帽筋ってなんだよって感じでしょう。僧帽筋とは上から後頭骨、頸椎~胸椎から起こり、肩甲骨~鎖骨にかけて停止する背中のほとんどを覆うクソデカ筋肉くんです。肩甲骨くらいまでは全てクソデカ筋肉くんに覆われていると思って下さい。その筋肉くんの下側、つまり、胸椎の下の方から起こり、肩甲骨に付着する部分を動かしていきます。ここを収縮させることで曲がった胸椎を下から引き下げて猫背を修正することができます。逆に猫背になると、この筋肉が引っ張られることでハリの原因になったり、筋力が低下して機能不全に陥ることがあります。

やり方は簡単で、Yの字で両手を挙げて、その手を後ろ、つまり背中側に動かしていくだけ。できればうつ伏せですることを推奨しますが、座りながらでもある程度の効果は期待できるでしょう。座りながらする場合には両手を後ろに引く際に背中を軽く反らすことを意識すると効果的な体操ができるでしょう。

ちなみに、Y字の姿勢から肘を真下に引き下げる体操をすることで肩甲骨の細かい筋肉くんと一緒に収縮を促すことができるので、より爽快感の強い体操ができると思います。

 

ゲームに集中しているとついつい猫背になってしまいます。それはゲームが面白いからで、仕方の無いことです。猫背が定着し、普段の姿勢が崩れないように日頃からケアを怠らないようにしたいですね。

 

あなたのゲーミングライフが快適なものになりますように。